土の役割
土の役割は植物の体を支えたり、水分や養分を補給する役割があります。
良い土と悪い土
1.良い土とは根が健康に育つような条件を作り、養分と水分を作物の欲するときに供給する働きをもった土。
具体的に、「水はけ、通気性がよいこと」・「水持ち、肥持ちがよいこと」の2大条件があげられます。
2.悪い土とは1の条件が十分でない土のことを言う。
水はけ、通気性について
水はけ(通気性)の良い土とは、水を通しやすい土のこと。
水はけが悪いしめった土に水をやっても、土は乾かずに土の中は水でいっぱいになり、根が呼吸できない状態になります。
根が呼吸できないと、人間で言う『窒息』状態になります。土の間のすきまにある空気から根は呼吸しています。
水をやってもずっと水がたまらずに下に水がすっと流れるくらいのが良い。
水もち、肥持ちについて
水が全部流れてしまうと、何のために植物に水を与えたのかわかりません。土の中に水が残って植物がそれを吸収できるようにしなければなりません。水持ちがよくないと、植物が根から十分に水分を吸収する前に、蒸発してしまい植物が十分育ちません。肥料にも同じことがいえて、しっかりと肥料の成分を土の中にとどめておかないと植物に肥料の栄養分が十分に行き渡たらない。
土の構造
1.単粒構造
小さな土の粒がそのまま集まっているので、通気性や水はけが悪くなる。
2.団粒構造
小さな土の粒がくっつきあって、大きな粒になっているので、水はけがよく、空気もよく通る。
土の酸度
日本の土のほとんどは酸性の土なので、酸度の調整が必要。
草花の多くは、弱酸性を好み、中にはアルカリ性を好むものもあります。
土の酸度は土の種類によって違います。