作物が病害に侵される原因は、栄養不足や栄養過多、根や茎葉に障害がでたり
各種ビタミン、ホルモンのバランスが崩れて酸性化したときに起こる。
病害に犯されたら発見次第薬剤などを使用して対処する。
薬剤は大きく分けると・・・病気に対して効果のある殺菌剤と病害虫に対して効果のある殺虫剤に分けられます。
一般に殺菌剤は予防効果が高く、病気の発生しやすい時間や、周辺で発生した場合に早めに散布しておくと、病気の蔓延を防ぐことができます。
殺虫剤は被害を受けたのを確認して、害虫を見つけてから薬剤を散布します。
薬剤の種類
乳剤・・・水に溶かして使用する。
粒剤・・・株元に散布して、水やりの際に成分が溶けて、根から吸収される。
水和剤・・・水に溶かして、展着剤を加えて使用する。殺菌剤。
水溶剤・・・水和剤と一緒。
薬剤の作り方
乳剤は必要量を所要量(cc)の水に加えて、規定の濃度の散布液を作る。
水和剤は所定量(g)の水和剤を加えて、練り合わせながら、少しずつ水をふやして目的の濃度に薄める。
薬剤希釈表 | |||||||
作りたい薬液の量(水の量) | |||||||
5ml | 1ℓ | 2ℓ | 3ℓ | 5ℓ | 10ℓ | ||
薬液の濃度(希釈倍数) | 250倍 | 2.0 | 4.0 | 8.0 | 12.0 | 20.0 | 40.0 |
500倍 | 1.0 | 2.0 | 4.0 | 6.0 | 10.0 | 20.0 | |
1000倍 | 0.5 | 1.0 | 2.0 | 3.0 | 5.0 | 10.0 | |
1500倍 | 0.3 | 0.7 | 1.3 | 2.0 | 3.3 | 6.7 | |
2000倍 | 0.25 | 0.5 | 1.0 | 1.5 | 2.5 | 5.0 |
薬剤散布の注意点
・風のない日を選び、涼しいうちに行う。(高温時は薬害を生じる可能性がある)
・薬剤の濃度は規定どおりに作る。(規定濃度は薬剤の種類や病害虫の種類によって異なる)
・濃度が濃すぎると植物自体が被害をうけることがある。
計算式
全体の水の量÷希釈倍数=原液の量
主な病気の特徴と対処法